サロンのWeb集客は、SNSの投稿やホームページの更新だけでは成り立ちません。
お客様があなたのサロンを見つけ、興味を持ち、比較し、予約に至るまでには、実は ひとつの流れ(導線) があり、そのすべてが「仕組み」としてつながっている必要があります。
しかし多くのサロンオーナーが悩むのは、
- LP(メニューページ)をどう書けばいいのか
- SEOをどう意識すればいいのか
- MEOは何をすればいいのか
- 画像の名前はどう管理すべき?
- Instagram広告・Google広告はどっちを使えばいい?
- 広告費の目安は?
という“一部分の悩み”が全体とリンクしていないこと。
この記事では、サロンのWeb集客を 「全体として一本につながる」 ように整理し、今日から改善できる実践内容に落とし込みました。
サロンのWeb集客は「点」でなく「線」で理解する
Web集客とは
SNS → 検索 → ホームページ(LP) → 比較 → 予約
の流れをつくること。
つまり「Web施策」はすべて繋がっていなければ意味がない。
1. SEOを前提としたメニューLPの作り方
メニューLPとは「施術ページ」「コース詳細ページ」のこと。
ここが“読まれない”“検索に出ない”“予約にならない”サロンが非常に多いです。
① LPが検索されるための文章構造(テンプレ)
以下を順番に書くだけで、検索されやすい文章構造になります。
- タイトル(狙うキーワードを含める)
- 悩みを代弁する導入文
- その施術で得られる未来(ベネフィット)
- 施術が必要な理由
- 施術内容の詳細(Before/After でもOK)
- お客様の声
- 施術の流れ(STEP化)
- 料金・時間
- 予約への導線(ボタン)
② LPのSEOキーワード例(サロン向け)
- 恵比寿 アロママッサージ
- セラピスト 自律神経
- 肩こり 女性専門サロン
- むくみ アロマトリートメント
- 更年期 リラクゼーション
地域名+悩み+施術名
が最も強い。
③ Hタグ設計(SEOの基礎)
- H1:施術名(メインキーワードを必ず含める)
- H2:悩み・ベネフィット・施術内容
- H3:細かい説明、ステップ、施術の詳細
Hタグは見た目ではなく Googleに“ここは重要です”と伝える目印。
2. MEO対策(Googleマップで上位表示)
Googleマップ経由の予約は非常に多く、
競合が多い地域ほど MEO=生き残りの必須項目。
① MEOでやるべきこと(最低限)
- 口コミを継続して増やす(毎月5件〜10件)
- 口コミに必ず返信
- サービスカテゴリを正しく設定
- 画像を継続して投稿
- 営業日・メニューを最新に保つ
② 投稿画像のSEO(画像の名前にキーワード)
例:
“アロママッサージ_施術風景_恵比寿.jpg”
画像名はGoogleが認識するので
キーワードを入れてアップが基本。
3. 画像管理|SEOとブランドを両立する方法
画像は
① 画質
② 世界観
③ SEO(ファイル名)
の3つを同時に満たす必要がある。
① 画像のファイル名の付け方(SEO最適)
- 【地域名+施術名+カテゴリ】 例: ebisu_aroma_salon_menu.jpg
- 【悩み+施術名】 例: katakori_treatment.jpg
② 同じ写真でもSNSとLPで使い分ける
- SNS:世界観・雰囲気重視
- LP:施術内容が伝わる写真重視
- MEO:店内の雰囲気&施術の清潔感重視
4. 広告予算の決め方(サロンオーナー向け)
広告は「できればやりたくないもの」ではなく、
“正しく使えば最速で結果が出るツール”。
① 広告費の決め方(基本式)
広告費 = LTVの 20〜30% まで
LTVの目安:
客単価 × 平均来店回数
例:
- 12,000円(客単価)
- × 5回(来店回数) → LTV=60,000円 広告費は 12,000円〜18,000円まで 投入してOK。
② 新規1名あたりの広告単価の目安
- エステ・リラク:3,000〜8,000円
- 都心部:5,000〜12,000円
Instagram広告は比較的安く、
Google広告は悩み検索に強い。
5. Instagram広告とGoogle広告の使い分け
① Instagram広告が強いケース
- 世界観で選ばれるサロン
- 新規の悩みがまだ浅い
- 20〜40代女性メイン
- 写真・動画が強いサロン
“ビジュアル重視の施術” はInstagramが刺さる。
② Google広告が強いケース
- 地域名+悩みで検索される
- 施術名が明確
- 今すぐ予約したいユーザーが多い
- 競合が強い地域
“検索意図が明確な悩み” はGoogle広告が圧倒的に強い。
③ どちらも使うべきケース
- 新規を安定させたい
- サロンが地域密着型
- LPが整っている
Instagramで認知
→ Google広告で意図の高い層を獲得
が最強。
まとめ|Web集客の全体像が一本につながれば“予約は自然と増える”
この記事で学んだこと:
- SEO前提のLP構造
- Hタグ設計
- 画像のSEO
- MEO対策
- 広告予算の決め方
- Instagram広告/Google広告の使い分け
これらはすべて
バラバラの施策ではなく、導線としてつながって初めて成果が出るもの。
Webを“運用”ではなく“設計”として扱えるサロンだけが、長く選ばれ続けます。
